ふくらみ

膨張し続けている

特撮クリスマス回――その歴史と変遷

今度のC95で、昨年頒布した『特撮クリスマス回50年史』の増訂版を頒布します。
C97でも再版します

fukurami.hatenablog.com

クリスマスも近いので、せっかくだから今回加筆した考察編のダイジェスト版を公開します。全長版では以下に加えて、特撮クリスマス回に登場したサンタの分析とかもしています。

はじめに

 年末の風物詩といえばなんだろうか。歳の市、お歳暮、大掃除、そば、冬コミ......人によって色々有ると思うが、特撮ファンにとっては違う。そう、「特撮クリスマス回」である。特撮ではどういうわけか昔から年末のクリスマスとかいう行事が近づくとクリスマスにちなんだ話を放送したりする(もちろん特撮に限った話ではない)。だから特撮ファンは毎年12月半ばには「おっ今日はクリスマス回か~」なんて思ってほっこり自らの孤独を顧みたりするのだが(それはお前だけだ)、ちょっと待ってほしい。いつからクリスマス回はやっているのか。そして歴史があるとすれば、戦後日本の文化が変わりゆくなかで、クリスマス回はどのように変わってきたのか。そういうことは気にならないだろうか(普通なるわけねえだろ)。

 というわけで、筆者は『特撮クリスマス回50年史』なんていう同人誌を作ってしまった。その成果の一部として、考察編を改稿して特撮クリスマスの歴史と変遷について以下にまとめてみたい。

※同誌で取り上げた特撮クリスマス回の一覧は以下を参照。以下、適宜こちらも参照しながら読んでいただけると助かります

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シン・ゴジラ地上波放映CM・カット箇所まとめ(2018)

2018/12/16 21:00~23:19 テレビ朝日

今回はED以外ノーカット放送!!! なんと小出恵介が出た!!!!

2017年11月16日に放送された時のCM・カット箇所は↓を参照。 fukurami.hatenablog.com

需要があるのか知りませんけど、今回も一応。次はやらないです。

テレビの脇でBDを同時再生しながら確認しました。
なお秒単位のずれがある可能性はあります。

CM等挿入箇所

開始時刻 シーン
20:58:00 クレジット前 (ブリッジ2分)※放送枠外
21:00:00 開始
21:21:00 防衛出動決定後 スポンサー15秒+CM2分30秒
21:26:08 小出恵介がカットされない!!!!!
21:42:42 名称決定報道後 CM2分30秒+スポンサー15秒+CM45秒+スポンサー15秒
22:10:12 MOPII投下直前 CM3分15秒+スポンサー12秒
22:30:36 赤坂と矢口の屋上会話前 CM3分30秒
22:45:38 解析表が解けた後 CM2分15秒+スポンサー15秒+CM1分
22:56:35 矢口演説後 CM3分15秒
23:13:59 (EDカット)
23:14:05 「この映画はフィクションであり…」 5秒
23:14:10 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」予告 25秒
23:14:35 プレゼント告知 40秒
23:15:14 CM 3分45秒
合計 25分04秒

カット箇所

シーン
ED(尻尾後即「終」マーク) 6分

以上

結論

放送枠 139分00秒
シン・ゴジラの尺 119分50秒
CM挿入 25分04秒
カット箇所 - 6分
138分54秒

ED以外カットなし!!!!

本編中のCM挿入が8箇所→6箇所に減り、その分1回あたりの秒数が増えています。前回は内閣総辞職ビーム後は10分に1回くらいCMが入って気が散ることこの上なかったのですが、今回は20分に1回程度となり、映画の内容に集中できるようになりました。

そしてついに小出恵介が復活! 前回の「ほぼノーカット」から「完全なノーカット」への進化を遂げました。

小出恵介氏は前回の放送後の17年12月に不起訴となっており、今年6月には事務所を離れ、個人で活動する旨を発表しています。

小出恵介が事務所契約終了「初心戻る」個人で復帰へ - 芸能 : 日刊スポーツ

これによって、TV局としても自粛の必要が無くなったということでしょう。

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復活の勇敢な消防士

やっぱりカットはあるだろ、という方はとりあえず↓を最後まで読んで、一回心を落ち着けてください……。

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特撮クリスマス回を一覧にしたぞ(1966~2023)

メリークリスマス!!!

年の瀬も迫る今日このごろ、そういえばもう二週間でクリスマスですね。楽しみだなあ(棒)。

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というわけで、以前発行した同人誌『特撮クリスマス回50年史』に掲載した、日本の特撮作品におけるクリスマス回の一覧(21.12.06時点)です。たぶん漏れはないです。

(2019.12.22追記)メリークリスマス! 下の方に何日にクリスマス回が放送されやすいのか一番クリスマス回の脚本・監督を担当したのは誰かを追加しました。

fukurami.booth.pm

特撮クリスマス回の歴史や変遷について分析した記事はこちら↓。併せてどうぞ。

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レヴュースタァライトの全レヴュー勝敗を確定させようとして失敗した件

以下ネタバレだらけなので、未見の方はお引取りください。

昨晩の少女歌劇レヴュースタァライト10話、凄まじかったですね。過剰なTHIS IS天堂真矢×西條クロディーヌを摂取して過呼吸になっていたら開演してしまった悲劇のレヴュー。死にそう。わかります。

ところで10話で描かれたオーディション最終日(8日目)のレヴュー・デュエットは上位4名のみで行われ、残りの人たちはトップスタァの可能性がないので観客に回ることになりました。本編の凄まじい展開で全然それどころじゃないんですが、その残りの人たちの順位はどうなってるの、とか、本当に逆転の可能性はないの、という疑問も湧き上がらないでもないです(普通それどころではない)。

劇中では全ての対戦・全ての勝敗が描かれたわけではなく、9話ラストで示された順位も、上位4名(1位天堂、2位神楽、3位西條・愛城)のみでほかは空白でした。

しかし、見返してみると意外にも対戦表が埋まったので、ならば残った部分も推測して、時折示される順位から勝敗も確定させれば、なんかすごい知られざるスタァライトしんじつが明らかになるのではと思ったら、そもそも対戦の組み合わせを確定する段階で矛盾が起きるので何もわからないという結果に終わったという話です。

マジで徒労だしあの凄まじく素晴らしい作劇を前にしてそんな些末な重箱つつきをやろうとした筆者の人間の小ささというものが身にしみてわかりますね。なお筆者は完全に精神がイカれたらしく6話を無限に再演しつづけながら涎を垂れ流しています。ふたかおマジで好きなんですよ。完全に二人が自己満足のためにあの関係を続けているところとか、関係こじれたからレヴューさせてみたらマジで完全にただの痴話喧嘩だと判明するあたりとか。俺にはこれ以上なにもわからない


※本記事は当初10話放送前に「レヴュースタァライト レヴュー勝敗表・順位変遷(~9話)」として公開しましたが、下記の通り何もかもがご破産になったのでほぼ書き直しました。

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5秒経つと自動的にデレステが起動する不思議なページ

5秒経つとアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージが起動する不思議なページです。

当然のことですが、デレステがインストールされている必要があります。Google Play App Store

AndroidChromeでは動きません。あしからず。

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ゴモラの擬人化は何人&何種類いるのか――ウルトラ怪獣擬人化計画と+α

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「はいたい七葉」20話より

はじめに

ウルトラ怪獣擬人化計画。そろそろ漫画版2作品の新刊も発売され、11月にはアニメ版の劇場版である「怪獣娘(黒)」も公開されるなど、かなりの盛り上がりをみせている。

かくいう筆者も企画開始当初からしっかり追っており、かつてファンの間でも異端扱いされた頃を想いながら、ガイさんがアニメ見てワイワイしたりジャグラーさんがアニメ版に出演したり、擬人化企画が元でザンドリアスが新造されジードに出演するなど、いつの間にか半分メインストリームに躍り出た現状を、思えば遠くへ来たもんだ、的な温かい目で見守ったりしている。

ところで筆者は実はレイオニクスなのでゴモラが好きであり、もちろん擬人化ゴモラも愛しており怪獣酒場で買ってきた「怪獣珍味ゴモラの皮」を眺めながら「実質スク水の千切りじゃん」とのたまったりS.H.Figuartsゴモラの尻尾を切断して(そういうパーツがある)「前シッポ切断!!!」などとふざけたりしているのだが*1それは置いておいて、色々な媒体を眺めるに思うのが、次の疑問である。

ゴモラちゃんって何人いるんだろう……?

例えば現在一番人口に膾炙しているだろうアニメ版のゴモラ(黒田ミカヅキ)は関西弁まじりだが、爆天童先生の漫画版では常に標準語を話し、別人格であることが知られている。それ以外にも、feat.POP版などいくつかのバリエーションが既に存在しているのだ。原作ゴモラの多種多様さには及ばないものの、擬人化のほうもかなりヤバい。とりあえずここで一度まとめ、これからも広がり続けるだろう擬人化計画ワールドに備えよう、というのがこの記事の趣旨である。

とにかく最後まで読んで欲しい。

*1:それ以外にもサイバーカードやウルトラカプセルの擬人化版を二次創作したりしている

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ウルトラマングレート(アメコミ版)を入手したので紹介するぞ

ウルトラマンG(グレート)をご存知でしょうか。

そう、1990年に円谷プロダクションがオーストラリアで製作したウルトラマンですね。
大平野の国らしい大らかな作風もさることながら、人材などの面でその後の平成ウルトラへつながる重要な作品でもあります。

(アフィじゃないです)

一応あらすじを確認すると、
UMA所属のジャック=シンドーは火星で邪悪生命体ゴーデスとウルトラマンの闘いに遭遇。ジャックはウルトラマンと一体化し、地球でゴーデス細胞や環境破壊が目覚めさせた怪獣たちとの戦いに身を投じてゆく……
といった感じでしょうか。

で、このウルトラマングレートにはいくつか漫画版があります。

一つは結構知られており、最近新装版が出た島本和彦版のもの。それ以外にも講談社『月刊ヒーローマガジン』に読切で掲載された森藤よしひろ版があります。

(アフィじゃないです)

ところが

実は、ウルトラマングレートには以上に加え、国外で発行された漫画版――アメコミが2作品存在するらしいのです。そりゃ海外ウルトラマンだしそのぐらいあるよなという感じですが、意外にも情報がない。なんだこれは。

というわけでアメコミ版グレート入手してしまったのでその内容を紹介する記事です。

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こういう本を作ったので一応その宣伝もかねて、その原稿を抜粋改変する形で進めていきます。

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