ふくらみ

膨張し続けている

シン・ゴジラ 劇中の時刻まとめと考察

9/17 情報を更新・追加しました。

11/3 情報を大幅に更新しました。実況界隈の方はご注意ください

11/5 情報を更新しました。

先日Twitterに書いたら未鑑賞者にネタバレを食らわしてしまったネタです。
容赦無いネタバレを含んでいるので、シン・ゴジラを未鑑賞の方は今すぐ目を背けるか、さっさと見に行くことをおすすめします。

ネタバレ除けのためにどうでもいい話をしておきます。この前立川シネマシティの爆音上映を見てきました。ガルパンで9回くらい行っているので期待していたんですが、まさに期待以上というやつで、破壊の轟音がそのまま体中に響き渡るのは勿論、立川の臨時施設で赤坂先生と里見さんが会話している時に赤坂先生の鼻息まで聞こえてきたのでとても興奮しました。テレビ映像を引用するシーンで局ごとに違うモスキート音が流れていたのは芸コマなのかなんなのか。ガルパンはボスッボスッバアーーーーン!!という心地良い音の暴力でしたがシンゴジはドドドドドドドバババババドバーン!という(語彙力を喪失した)「ああ、死ぬんだな」という感じの音の暴力でした。音の暴力、暴力体験としては本当にお手軽なのでおすすめですよ。なぜか総火演に行きたくなる、そんな上映でした。

さて本題です。わざわざ爆音まで行って何をしたかというと、シン・ゴジラ劇中に登場する日付・時刻をいちいち覚えて来たんですね。素直に楽しめばいいものを。目を第二形態ばりに丸くして画面を凝視した結果、ゴジラの出現時刻・位置、タバ作戦やヤシオリ作戦の実施時刻が意外と詳細に判明しました。11月には『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』*1が発売され、全部明らかになりそうな情報ですが、しかしそれでは邪悪な特撮オタクとしてのプライドがどうしても許さない。
というわけで、以下は劇中に登場した日付・時刻等のまとめと簡単な考察などです。一部推定を含みますが、確定可能な情報のみです。
時計などから拾えるものだけを書き出しています。1の位は誤っていることがあります。
なお先行研究等は一切検索していないので、誰かと被っていたらすみません。

初回上陸

まず第一回目の上陸から。
日付は11月3日です。初代ゴジラ公開日ですね。

時刻 出来事
08:30 トンネル崩落
08:42 危機管理センターに要員集合
08:43 官邸対策室へ改組
09:00頃 首相到着、5分後にレク*2
09:47 尻尾を政府がテレビで確認
10:28 ゴジラ遡行開始、多摩川トンネル崩落*3
10:30 御用学者との会見開始*4
10:37 天空橋にて映像撮影(尾頭が見たやつ)
10:42 呑川遡上開始
10:50 御用学者との会見終了
11:07 尾頭が呼ばれる
11:32 首相会見。ゴジラ上陸
12:14 政府、対策本部設置
12:27 都知事、都庁オペレーションルーム着
12:46 都知事、治安出動要請を決意
13:02 防衛出動決定報道
13:07 市ヶ谷にて作戦立案
13:08 対戦車ヘリ、木更津離陸
13:20 対戦車ヘリ現着

まず、アクアトンネル崩落から要員招集までの対応が極めて迅速であることがわかります。8時42分は矢口や志村が危機管理センター(首相が攻撃を指示したりした場所)にやってきた時刻なので、恐らく発生から5分後くらいにはオペレーションルームへ人員が集合し国交省などからの情報集約が始まっていることになります。
しかしそこからの対応は鈍くなり、首相レク等をはさみ会議室で官僚メモを閣僚が読んだりしている時点ですでに1時間が経過しています。
そこで尻尾がテレビで流され、一同が騒然となってからさらに1時間が空費、ゴジラ多摩川を遡上し始め、さらにそうこうしているうちに「えっ蒲田に!?」となりますが、そこから形式的な会議を経て対策本部が設置されるまで45分が費やされます。
御用学者との会見(ナントカ有識者会議(第1回))になんだかんだ20分も掛かっているのが笑えます。
12時46分頃の都知事からの治安出動要請を受けて防衛出動が決定されますが、報道までのラグを考えるとおそらくそれが12時55分頃。総理の決断が意外と早いっぽいことがわかりますが、それでも上陸から1時間半が経過しています。
しかし防衛出動決定からが実に早い。統合任務部隊設置*5から作戦立案、首相への提示を経て実施部隊への命令・ヘリの移動、ここまで含めて20分強です。政治というものは時間を食うものなのだなあ*6

なおあのゴジラの誕生が8時半だとすると第2形態への進化に2時間、そこから第3形態へは3時間掛かっているということになります。一旦「退化」はしていますが、恐らく第4形態は実質的には第数十形態くらいにあたるかなり進化した形態ということになるのでしょう。
余談ですが、ゴジラが出現したアクアラインからは「ゴジラVSデストロイア」でデストロイアも出現しており(当時工事中)、そこはオキシジェン・デストロイヤーが使用された場所……つまり、シン・ゴジラは初代ゴジラの死んだ場所から初代ゴジラの公開日に現れたということになります。確認のため「ゴジラVSデストロイア」を見返したところ、デストロイアの出現位置が一瞬映った新聞記事に書いてあり「トンネル入口から約3km」とありました。川崎側からちょうど3kmの位置を調べたところ……なんと、今回ゴジラが出現した、風の塔との中間地点付近にあたっているようです。冒頭のオペレーションルームでのアナウンスによればゴジラの出現位置(水蒸気煙が上がった場所)は「アクアトンネル上り線2.5kmポスト付近」とあり、概ね符合しています。なお、牧博士の船の中に置いてあった地図にはまさにこの箇所に赤い×印が付けられております。いやはや。

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日付 出来事
11/4 国交相、矢口ら現地視察
同夜 泉、料亭で矢口と電話
11/5 ゴジラ対策 巨大不明生物被害者救済と復興に関する特別法案閣議決定(4日起案)

巨災対設置の日付は一瞬映った気がしますが見逃しました。11/5でした。配られた書類から確認できます。
対策法案の閣議*7が写る直前のシーンはカヨコが「あなたの国では誰が決めるの?」と日本の決定の遅さ、決定権の不明確さを揶揄するシーン*8ですが、実際のところは上陸から1日で法案が起案され翌日閣議決定に持ち込んでおりそこそこ迅速に物事が進んでいるらしいことがわかります。セリフでは機密保護案件を除きかなり省庁間の調整に手間取っているようでしたが、それでもこの速さということは首相などのリーダーシップが発揮されたりしたのでしょう(適当)。

なお完全に推測になりますが、巨災対の設置は泉が各省庁の調整をする時間を考えると11月6日、カヨコ来日が同日だとして牧博士の調査に1日かかるとして結果の手渡し/牧博士の解析表の提示は最速で11月8日と考えられるので、若干時系列を前後させても閣議書を出して効果的な演出を狙ったものと思われます。
具体的な日程は明らかにされていませんが、上記推測を元にして考えると、第2回上陸は11月の上旬~中旬と考えられます。

次の表は推測による11/6以後の日付です。時刻は時計から確認できるものです。

日付 出来事
11/6? 巨災対設置
11/6? カヨコ、来日
14:30 東と赤坂の会話(「矢口と同じ政治家タイプです」)
11/8? 矢口とカヨコ2回目の会見
牧博士解析表提示?
? 10:10 志村と早船の会話

7回目を見たところ、2回目の上陸は11/7であると確定できました*9

よって、11/5以降の日付・時刻は以下のように訂正します。

日付 時刻 出来事
11/5 巨災対設置
  ゴジラ放射性物質を持っていることが判明
  昼前 官房長官、記者会見(描写なし)
  カヨコ、来日
  14:30 東と赤坂の会話(「矢口と同じ政治家タイプです」)
  午後 警視庁で捜索の依頼
  午後 カヨコと2回目の会見
  16:15 首相らがゴジラについて会話
  カヨコ、解析表を巨災対に提示
11/6 10:10 志村と早船の会話
  新元素の存在が明らかに
  18:30 首相、放射線量について会見
  19:45 巨災対、矢口プランを起案
  デモ
11/7 8:40 マジ感動

警視庁の仕事が早すぎる結果になりましたが、解析表を提示したのが(直前のシーンが夜の官邸なので)夜と判明するため、整合性から言って11/5の内でなければならない事態になりました。また、早船さんのシーンは解析表シーンの手前ですが、こちらも整合性を考えると順序をずらして11/6にするのが妥当という結論になりました。第2回上陸が11/7であると確定してしまったので仕方がないですね。

ちなみに、一瞬画面に写るカレンダーを見ると11月30日が水曜日であることがわかります。2000年から2040年までの間で11月30日が水曜日なのは2005、2011、2016、2022、2033、2039年です。常盤橋プロジェクトを根拠とする2027年以降説を採用するならば、シン・ゴジラの劇中年代は2033年あるいは2039年となりますが、個人的には素直に2016年にしてしまっても良いのではないかと思います。

(参考記事)
fukurami.hatenablog.com

11/5追記 カラー公式から11/4・11/5の香盤表が公表されています。
ところで早船さんと志村の会話が11/5の15:00らしいですが、後ろの時計は思いっきり10:10を指しているんですよね……

第2回上陸

11/7です。

時刻 出来事
11:40 ゴジラ再上陸
11:42 首相ら危機管理センター着
12:41 首相、武力攻撃による駆除を自衛隊に命令
13:05 朝霞にてB-2号計画の実行が決定
15:36 アパッチ、立川を離陸
16:15 タバ作戦開始
16:33 タバ作戦フェーズ2移行(特科射撃)
17:46 米軍爆撃範囲が都庁に通告
18:35 首相ら殉職

第2回の際は驚くほど時計が画面に映りません。が、まあ見どころの部分だけでも時間が判明したので分析には役立つでしょう。
ここからわかるのはゴジラの歩行速度の意外なほどの遅さです。初回上陸の際は13km/hというセリフがありましたが、蒲田駅北品川駅間は直線距離で約7kmあり、そこを2時間掛けているのでよほど蛇行するコースを取っているのでもなければ第2形態・第3形態の平均歩行速度は3.5km/h以上、たかだか4~6km/h程度ではないかと思われます。まあ劇中で矢口が訪れた被災地ではゴジラはほぼ直線のコースを取っており、根拠不明ながら日経新聞の記事に掲載されたルートもほとんど直線です。Google Mapsで計測したところ日経コースは約8kmあったので、日経速度は約4km/hとなります。

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日経の記事を元に作成。初回上陸地図

第4形態ではどうかというと、鎌倉から武蔵小杉までは直線距離でおよそ30kmあるところを5時間かけているので、単純計算で6km/h、4倍程度でかくなった割に歩行速度は同じか1.5倍くらいのようです。なお武蔵小杉~東京駅も直線距離約13kmで2時間ちょいなので同じくらいの計算になります。たかだか8km/hでしょう。前掲日経新聞のコースはGoogle Mapsの計測機能によれば約50kmあり、タバ作戦や米軍爆撃での遅延を考慮して7時間で移動したとすると、日経速度は約7km/hとなります。それでも2倍以下なのでゴジラの巨体に比しての進行速度の遅さは明らかです。ちなみに人間の歩行速度は距離にもよりますがおおよそ3~4km/hなので、小走り程度に鎌倉から東京までマラソンをすればゴジラの進行ルートを時間経過をなぞりつつ体験することができることになります。

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日経の記事を元に作成。第2回上陸地図

以上の地図はここで公開しています。

余談ですが2回目の上陸の際の避難行動は初回の反省を踏まえてかなり改善されたようです。初回では地震時のマニュアルが参照されたため広域の住民を動かすことになり避難所が不足する事態になりましたが、2回目の際は劇中のアナウンスを聞く限りゴジラの進路上は避難、それ以外は屋内待機とすることでリソースの集中を図っているようです。しかし避難がまともに行われたのは神奈川県内だけのようで、世田谷・目黒区の避難は上陸から5時間たった時点でも完了しておらず*10、港区などに至ってはほとんど避難がなされていないように見えます。まあ第3形態しか見ていない人間にはゴジラがタバ作戦を突破するという想像力は働かないと思われるので、やむをえないことだとは思いますが。

ところでB-2が話に出てきたのはタバ作戦失敗後からですが、しかしどうやらそれ以前から米軍は動いていたと思われます。グアムのアンダーセン基地から東京上空まではおよそ2500km、B-2の巡航速度はWikipediaによればM0.8、高度6000m程度だとすれば約900km/h*11なので、単純計算で約2時間45分前には離陸している必要があります。つまりタバ作戦も始まっていない16時前にすでに米軍は介入を決めていたわけです。なお劇中ではMOP IIを1機あたり最低4発*12は搭載していた(ペイロード足りるのかな)ので、2時間45分以上かかった可能性も大です。なおアメリカ大使館は赤坂*13にあるので、大使館防衛という口実のためにはかなりギリギリのタイミングと言えます。矢口らが外堀通りの赤坂付近(銀座線溜池山王駅付近か)で下車した際ビルの向こうにゴジラがいるため、ゴジラ虎ノ門と新橋の中間付近*14で米軍の爆撃を受けたものと思われますが*15アメリカ大使館はおおよそ虎ノ門付近*16です。そういえばゴジラ停止後のニュース音声で「駐日大使が行方不明」とかいうのが聞こえたような。まあ、核を使いたくなるわけですな。

ヤシオリ作戦

便宜上、ヤシオリ作戦決行をX日とします。

日付 出来事
X-16 核攻撃決定
X-11 分析表解読
X-3 カウントダウン延期工作

それぞれ核攻撃の15、10、2日前と明示され、24時間延期されたことを踏まえ算出しました。X-16日の時点で2回目の上陸(11月上旬~中旬と考えられる)から2~3日は経過していると思われ、またX-3日の時点で巨災対の壁に掛かっているカレンダーは11月のものなので、ヤシオリ作戦決行は11月終わり~12月上旬であると推定されます。にしても20日弱とは本当にギリギリのスケジュールで、大量避難のための物流混乱の中よくぞ血液凝固剤に阻害剤までも製造できたものだと思います。東京があのざまの中よくサプライチェーンが機能したものです。しかも全国から製造したものを木更津なりに集める必要があるわけで、例えばタンカーを使うにしても海外の船は嫌がりそうだし本当に大変そうです。
あと高放射線量の中東京駅近辺の線路や架線をちまちま復旧した自衛隊あるいはJR東日本・東海、本当にも頭の下がる思いです。新幹線爆弾の整備拠点は大井車両基地だと思われますが、そこから東京駅までの線路は確実にどこかでゴジラに踏み抜かれているわけで、恐らく地盤から工事をする必要があるはずです。まさか一朝一夕に出来るはずもなくそこそこ予算も必要な話なのでどこから金を出すのかとか色々と政策的に困難な所がありそうです。矢口たち、何にハンコを押してるのかと思ったらこういうことをしていたんですねえ。
それはそうと民間企業協力者はどこに協力したのか*17かなり気になるので、設定資料集が待たれます。

さてヤシオリ作戦当日の時刻については、以下の通りです。

時刻 出来事
9:05 定置爆破
10:01 作戦終了
11:00 カウントダウン期限

爆破されて傾くビルの中にかかった時計が唯一の直接的な情報源でした。おそらく作戦開始が9時ちょうどに設定されているのでしょう。で、作戦が終了したのは赤坂先生の言うとおり「カウントダウンが一時間を切っていた」時点ですが、実は巨災対にあるカウント表示を見ると、「-58:46」つまり残り58分46秒とあります。ということはカウントダウンの期限が何時なのかが分かれば作戦終了の時刻が計算できます。X-3日に志村が見ているカウント表示(パンフにも掲載)には「-02:01:46:36」つまり残り2日1時間46分36秒とあり、また現時刻として「UTC 00:13:24」つまり世界標準時0時13分24秒=日本時間(UTC+9)9時13分24秒とあるため、カウントダウン期限は11時0分0秒であると確定できます。故に作戦終了の時刻は10時1分14秒であるということがわかります。
ヤシオリ作戦には1時間程かかっていたということが明らかになりました。恐らく、描写ではかなりトントン拍子に進んでいるように見える凝固剤注入に意外と手間取っていたのでしょう。凝固剤の最低量は672Klと安田が名言しているので、流量から必要時間を計算すればより詳細な経緯が判明するものと思われます。

ところで米空軍のMQ-9リーパーが大量に投入されたことが本作戦の特徴の一つですが、しかし考えてみれば核攻撃が米政府の主流であれば、不確実なヤシオリ作戦のためにあれほど大量に日本まで持ってくるのも考えにくいです。とすれば、あのリーパーは核攻撃の準備のためにあったものをヤシオリ作戦に流用したのではないかと考えられます。爆発高度の設定にもよりますが、終末速度がいくらあろうと*18数キロ以上の射程がある自動迎撃熱線を食らってはまずそうです。米国としてはヤシオリが失敗したとしてもエネルギーが使い果たされていれば問題はないので、無事流用されたものでしょう。

まとめ

なにをまとめるのかわかりませんが。

文書主義は民主主義の根幹だというセリフがありましたが、歴史学にとっても実証主義の根幹となるので、官僚の皆様におかれましては、永田町全滅の危機に遭ったとしてもせっせと書類を作成いただき、そして公開して頂きたく思います。映画についてもそうで、実証的な考察のために設定上の時刻や日付等を出来る限り画面に映し込んでくれるよう、切にお願い申し上げます。

最初のゴジラ上陸から逃げていくシーンまで、全ての時間設定が決まっている。何時に上陸し、何時に会議が行われ、何時にニュースが発表され、何時にヘリコプターが出ていくのか。その全てが設定され、それに合わせて合成部が時計を作る。

「シン・ゴジラ」編集の舞台裏 カメラはバラバラ、画調も合わず……庵野総監督「それでいい」 - ITmedia NEWS
というインタビューからわかるように、以上で明らかにした時刻は適当に決められたものではなく、一貫した設定に基づいてわざわざ描写されたもののようです。どうせ『ジ・アート・オブ~』に掲載されるとは思いますが、今の時点で明らかにしたことにきっと意義はあるでしょう。

本記事の成果は以下の通りです。

  • 内閣の右往左往ぶりが具体的な数値を以って把握できた。初動からの次の一手でもたつくことが多かったものの、首相も意外と決断は早く、決まってしまえばトントン拍子に進んでいる。
  • ゴジラの歩行速度が算出でき小走りの人間程度だと判明した。日経を信用すれば初回上陸時は4km/h、2回目は7km/h。
  • 米軍はかなり早い段階で自衛隊が倒せなかった場合を考慮して迅速に行動しているようが、それでも大使館防衛にはギリギリのタイミングだった。

劇中で見逃したものを再度確認し、反映するのが今後の課題となるでしょう。そういえばカレンダーが写っているので、年代も特定できる可能性が高いです。つまり、5回目の鑑賞が喫緊の課題である、ということが本記事の結論と言えます。5回目を見てきたので可能な限り見逃したものを反映しています。まだまだ幾つか見逃しているのでやはり6回目に行かなければならない……

労力の割に大した情報が無いですが、二次創作やより深い考察などに活かしていただけると幸いです。

シン・本題

シン・ゴジラといえばやっぱり市川実日子さん演じる尾頭さん。

だが!!

諸君らはまだ知らないだろう。尾頭さんもとい市川実日子さんといえばこの作品があることを!!!!!!

実写映画版キューティーハニーを!!!!!!!!!!!

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アフィではないので安心して買って下さい)

主役はさておき実質ヒロインの秋夏子さん(演:市川実日子)、お堅く棘のある女性公安刑事かと思いきやハニーと触れ合ううちにあんな素顔を晒したりあれしたりこれしたり、とっても上質な百合(百合豚並の解釈)を見せてくれるのですぞタケル殿!!!なっちゃんんんん!!!!!!!!
言葉ではわからないと思うのでとりあえず下の画像を見て全てを理解してほしい。
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片桐はいりさんも出るよ。

しかも最初から最後まで混じり気なしどころか鍋に入れて一週間煮込んだレベルのキレッキレかつドロドロに濃厚な庵野流のアングル・カット・レイアウト!!!!
シン・ゴジラのテンポいい切り返しにキュンときたキモい映画オタクの君にはぜひ見て欲しい。
いや、シン・ゴジラを見て少しでも尾頭さんいいなあと思った諸君、今すぐレンタル屋に行って実写映画の棚から*19キューティーハニーを引っ張り出して借りて見て欲しい。そこには君の知らない恐るべき1時間半が待っているのだ。倖田來未のおかげかだいたいのツタヤには置いてあるぞ。

実写映画版キューティーハニーを見ろ!!!!!!

*1:アフィではないので安心して踏んで買って下さい

*2:具体的な時刻は不明なものの42分より前に志村が「首相到着まで28分」と発言、首相到着時に「5分後に総理レク開始」と赤坂が言っている

*3:この辺の時刻は志村が尾頭のことを思い出すシーンの後ろのホワイトボードから採っている。なおホワイトボードには尻尾の確認時刻として10:00と記載

*4:総理の腕時計より

*5:東日本大震災時も東北方面総監を長として3自衛隊から成る統合任務部隊が編成されている。今回は東部方面総監

*6:軍事が時間を食わないかというとそんなことはない。近代軍隊は書類の軍隊なのである(今回は初の防衛出動なので命令起草・承認等の手続きはしっかりと踏むだろう)

*7:閣議書の形式等についてはhttp://www.archives.go.jp/naj_news/02/special.htmlを参照

*8:関係ないがこの直前にカヨコに押しのけられる尾頭さんの表情がたまらない

*9:Wikipediaに典拠なしでこの日付があり首をかしげていたのですが、http://www.poc39.com/archives/5065 の情報を元に確認したところ、たしかに11/7でした

*10:ただ、ゴジラの進路が定まらない中では早期対応は難しいものと思われる

*11:http://www.fighter-planes.com/jetmach1.htmを参照

*12:1回目の航過で計6回爆発音がする。2回目(1番機がやられた後)でも2発ずつ投下している様子が見える

*13:東京都港区赤坂1-10-5。webサイトより

*14:熱線を吐いた場所についてはhttp://delitre.hatenablog.com/entry/2016/08/07/204958の考察が参考になる

*15:この地点から「ギリギリ直撃を免れた」とされる国交省に向かって直線を引くとあら不思議、その延長上に皇居がある。つまり、ゴジラの顔の向きが少し変わっていたら内閣総辞職ビームが今上陛下崩御ビームと化していた可能性がある

*16:もちろん、劇中で大炎上してる場所である

*17:やっぱり福島オマージュで現場に下請けを投入したのか

*18:潜水艦発射ミサイルらしいので、トライデントD5ミサイル/W88核弾頭と思われる。詳しくないのでよくわからない

*19:間違ってもドラマの棚を探してはいけない。そっちにあるのは濃厚な井上敏樹