ふくらみ

膨張し続けている

【馬券予想】サンスポ杯ウルトラマン人気投票【三連単当てます】

昨年回収率75%! 馬券のアマが教えるウルトラマン人気投票的中のカギ!!

突然ですが、始まりましたね。ウルトラマンの人気投票が。また。

1月23日から円谷プロ創立60周年・サンケイスポーツ発刊60周年を記念したコラボ企画ウルトラマンFUN投票」が、サンスポのサイト上で開始されました。

サンスポ公式サイトから引用

www.sanspo.com

TVのタイトルになったウルトラマン24体の人気投票企画です。投票はネット・はがきで2月10日まで受け付け、2月22日に結果が発表されるそうです。

ウルトラマンに対する愛は人それぞれ。好きという感情の重さは地球以上。1グラムだって違いはないのです。しかしそれでも、誰が一番かを決めたくなってしまうのが人間というもの。

ならば予想しようではありませんか。ウルトラマンFUN投票」の着順を

出馬表

まずは出走馬24頭の紹介です。

サンケイスポーツ杯 ウルトラマンFUN投票(OP)
2023年2月10日投票締切 TV限定 定量 24頭
枠番 馬番 馬名 放送年 想定単勝オッズ 前走着順
2022.09.11
NHK杯ウルトラマン大投票
前々走着順
2021.03.15
ねとらぼ賞 ウルトラ戦士ランキング
1 1 ウルトラマン 1966 5.8 5 8
1 2 ウルトラセブン 1967 3.3 2 5
1 3 帰ってきたウルトラマン 1971 30.9 13 9
2 4 ウルトラマンA 1972 47.7 11 6
2 5 ウルトラマンタロウ 1973 15.9 9 4
2 6 ウルトラマンレオ 1974 65.7 14 13
3 7 ウルトラマン80 1980 131.3 着外 22
3 8 ウルトラマンティガ 1996 2.9 1 1
3 9 ウルトラマンダイナ 1997 350.1 17 19
4 10 ウルトラマンガイア 1998 210.1 12 14
4 11 ウルトラマンコスモス 2001 175.1 10 16
4 12 ウルトラマンネクサス 2004 95.5 8 11
5 13 ウルトラマンマックス 2005 291.8 着外 17
5 14 ウルトラマンメビウス 2006 13.1 6 2
5 15 ウルトラマンギンガ 2013 437.7 着外 24
6 16 ウルトラマンX 2015 175.1 16 21
6 17 ウルトラマンオーブ 2016 32.8 7 12
6 18 ウルトラマンジー 2017 87.5 15 15
7 19 ウルトラマンロッソ 2018 525.2 着外 29
7 20 ウルトラマンブル 2018 1050.4 着外 着外
7 21 ウルトラマンタイガ 2019 175.1 着外 10
8 22 ウルトラマンZ 2020 8.8 3 7
8 23 ウルトラマントリガー 2021 150.1 20 未出走
8 24 ウルトラマンデッカー 2022 105.0 未出走 未出走

ウルトラマンの人気投票といえば昨年9月にNHK BSプレミアムで放送された「全ウルトラマン大投票」(以下、NHK杯)が記憶に新しいです。

www.nhk.or.jp

文字通りすべてのウルトラマンを対象としたNHK杯と異なり、今回のサンスポ杯では次の条件が加えられています。それは

TVシリーズのタイトルになったウルトラマン

というもの。これによって例えば

は出走不可となっています。特にゼロの不出走は展開を左右する大きなカギとなります。

前走NHK杯の分析

前走にあたるNHK杯ウルトラマン大投票の結果(10着まで)は以下の通り。今回も、上位のウルトラマンが人気の中心になると予想されます。

NHK杯ウルトラマン大投票
2022.09.11 投票総数335,563票
着順 馬名 初登場年
1着 ウルトラマンティガ 1996
2着 ウルトラセブン 1967
3着 ウルトラマンゼット 2020
4着 ウルトラマンゼロ 2009
5着 ウルトラマン 1966
6着 ウルトラマンメビウス 2006
7着 ウルトラマンオーブ 2016
8着 ウルトラマンネクサス 2004
9着 ウルトラマンタロウ 1973
10着 ウルトラマンコスモス 2001

出典:番組公式サイト。なお個別の得票数・21位以下の順位は公表されなかった。

分析ポイントは以下の通りです。

  1. 初代マンほか昭和マンの不振
  2. ウルトラマンティガの優勝
  3. ウルトラマンZの3着、ゼロの4着

下馬評ではやはりウルトラ6兄弟をはじめとする昭和ウルトラマンが人気の中心でした。

今回の投票とは性格が異なるため比較ができませんが、直前の2022年5月にあるサイトで行われたウルトラシリーズ作品の人気投票では、下記のとおり昭和ウルトラシリーズに人気が集まっています。

マグミクス「好きな『ウルトラマン』シリーズは?」投票結果(出典:https://magmix.jp/post/92581

とりわけ、ストーリーの完成度やヒーローの格好良さで年代を問わずファンが多いウルトラセブンは上記投票でも圧倒的馬身差をつけて勝利しており、上位入線が期待されていました。

ところが蓋を開けてみればティガセブンZという結果。10着内に入った昭和ウルトラマンは3体のみ。しかも初代ですらギリギリ掲示板内という状態。

一体何が結果を分けたのかというと、それは馬場状態の違いです。

参考となるのは次のデータです。

NHK杯の投票者内訳(番組公式サイトより)

投票者数の大半が若年層、特に20代だったんですね。

この傾向はすなわち、主に投票活動が行われたTwitterのユーザー層と一致すると考えられます。総務省による調査*1では、最もTwitterの普及率が高いのは20代、ついで10代→30代とされています。

結果として、20代が子供の頃に慣れ親しんだ「平成シリーズ」に人気が集中し、特に最大公約数である平成初代のティガ(1996)が躍進したと考えられます。ややコアな人気と思われていたネクサス(04)、コスモス(01)あたりの好走も同じ理由でしょう。

つまり、投票者層という馬場の差が、投票結果に露骨に出たわけです。

この結果を予言するかのような投票結果が、1年前に出ていました。

それがウェブメディアねとらぼが定期的に行う投票企画の一環として、2021年初頭に行われた「ウルトラ戦士ランキング」(以下、ねとらぼ賞)です。

結果は以下の通り。

ねとらぼ賞 ウルトラ戦士ランキング
2021.03.15 投票総数5,081票
着順 馬名 初登場年
1着 ウルトラマンティガ 1996
2着 ウルトラマンメビウス 2006
3着 ウルトラマンゼロ 2009
4着 ウルトラマンタロウ 1973
5着 ウルトラセブン 1967
6着 ウルトラマンエース 1972
7着 ウルトラマンゼット 2020
8着 ウルトラマン 1966
9着 ウルトラマンジャック 1971
10着 ウルトラマンタイガ 2019

出典:ねとらぼ「【ウルトラマン】人気ウルトラ戦士ランキングTOP29! 堂々の第1位は「ウルトラマンティガ」!【2021年最新結果】 」

NHK杯と比べると投票総数が少なく、ややコア層寄りの馬場だったと思われますが、ティガの優勝昭和マンがすべて馬券外と、Twitterのトラックバイアスがここにも反映したと見ていいでしょう。

さて、とはいってもNHK杯におけるセブンティガの連対は正直予想の範囲内。どう考えても作品のファン人気で両者は頭一つ抜けていました。

では3着は誰かと考えると、当然予想の中心になるのはウルトラマンゼロ。2009年「ウルトラ銀河伝説」で鮮烈な登場を果たして以降、映画・OVで主役を張り、2013年以降の「ニュージェネ」作品にも度々客演するなど、近年のウルトラマンでは露出もたっぷり。声優・宮野真守の好演にも支えられた際立ったキャラ性でとにかくファンが多く、ウルトラマンベリアルとのライバル関係は飽きるほどに擦られてきました。

当然、ゼロの馬券内はほぼ確実と思われました。彼の勢いを差せるとしたら堂々の初代マンくらいだろう、ということで筆者のNHK杯の買い目は次の通り。

三連単 セブンティガ初代マン,ゼロ 計4点

そして見事、ウルトラマンZの3着で大久保先生もかくやというヒモ抜けに終わりました。

ねとらぼ賞では7着ながら直前作品ゆえのフロックとも思われたZ(2020)のNHK杯における好走は何によるものでしょうか。

答えはもう簡単で、現役ファンの投票先がゼロからゼットに移ったためと思われます。

ゼロの弟子という設定のウルトラマンZですが、とにかく作品が面白かった。変身者のハルキとの名バディぶり、ヘビクラ隊長の意外な正体と暗躍、そして充実した特撮と完璧な脚本。本人のキャラクターの愛されっぷりも十分。

つまり、今を走る現役ファンが真っ先に誰を応援したいかというと、それは手垢のついたゼロではなく、ゼットだったわけです。まあゼロは誰か入れるでしょ、という心理もあるかもしれません。結果として、放送から2年を経てファン層という馬体が完成し本格化したゼットが、師匠を差し切る好走を見せたんですね。

まとめると、馬券内3体の入着理由はこうなります。

  1. ティガ ←主要投票者層の最大公約数
  2. セブン ←全世代的な最大公約数
  3. ゼット ←現役ファン層の人気

サンスポ杯の展開予想

長くなりましたが、サンスポ杯のレース予想に入ります。

やはり今回も結果を左右するのは馬場状態。特にサンケイスポーツスポーツ新聞Twitterやウェブメディアとは違う投票者層が想定されます。

まず確認すべきはサンスポの読者層。幸い、産経新聞の広告主向けページにデータがあります。

サンケイスポーツの読者層(出典:SANKEI Media Labo メディアガイドより作成)

明らかに、40代以上の男性に大きく偏ったトラックバイアスが見て取れます。つまり、1983年以前に生まれた人が誰に投票するか、が予想のカギです。今回はネット投票だけでなくはがき投票もあることから、単純にSNSの利用者層だけで決まるとは考えにくいです。

加えて、投票者の性格もNHK杯とは変わってくると思われます。NHK杯は何と言っても投票総数35万票という大レース。国営放送の力も借り、中間発表番組もあったりしてTwitterで大々的に宣伝された結果のこの投票数です。

つまり、コアなファンよりは、比較的ライトなファンが多く投票した可能性が高いです。Twitterで話題になっているから俺も入れてみるか~、というような、子供の頃にティガを見ただけの20代男性が少なからず存在したはずです。

そこへ来て今回は、前走からさほど間が空いていないこともあって、話題性は一段劣ります。恐らくネットで投票するのはウルトラシリーズを熱心に見ている層が主で、それぞれの推し作品に分散して票が入ることが考えられます。

すなわち、予想方針としては、同じくコア層が中心だったと思われるねとらぼ賞の結果を参考にしつつ、サンスポの主要読者層である40代以上男性の好みを加味すればいい、ということになります。

結論

以上を踏まえた、筆者の予想印は以下の通り。

馬番 馬名
ウルトラセブン
ウルトラマンティガ
ウルトラマン
ウルトラマンゼット
ウルトラマンメビウス
ウルトラマンタロウ

◆[大荒れなし]上位2頭は盤石。内枠の昭和勢が展開の中心。ヒモに平成人気馬を加える。

買い目:三連単 セブンティガマンゼットメビウス 計3点

あまり意外な結論にはなりませんが、たぶんこれでキマリです。配当が安そうなので三連単といえど絞ります。

予想の根拠としては次の通りです。

やはりセブンティガの連対は確実です。これまでの着順を見ても実力は抜けていると考えられます。しかし今回は40代以上が育った昭和シリーズ有利の馬場と思われることから、セブンを1着、ティガを2着に固定します。直線でセブンが頭一つ出て、ティガの三連勝は無いと見ます。

ではヒモはというと、昭和有利を考えてセブンに次ぐ公約数である初代マンが単穴に挙がります。実は今回の投票は5000円のクオカードが当たる懸賞でもあります。とりあえず一番最初の選択肢である初代マンに入れる層がいる可能性を考えると、初代としての威厳を見せて3着内に入る見込みは十分あると考えられます。

△には、現役視聴者層の人気の中心であるゼットを外すわけにはいきません。

そして考慮すべきは、ゼロの不在。ゼロに入るはずの票が誰に流れるかを考えると、やはり弟子であるゼット、そしてメビウスが挙がります。

ウルトラマンメビウス(2006)はウルトラシリーズ40周年記念作として昭和ウルトラマンも客演した作品。平成のストーリー性と昭和怪獣の魅力を兼ね備えた作品である上、ゼロの登場以前にはウルトラ最新作として長く顔を務めた経緯もあり、ゼロを支持する00年代後半に育ったファン層が最も流れやすいウルトラマンと考えられます。しかも、ねとらぼ賞では2着に入った有力馬。NHK杯6着も加味すれば、馬券内確率は相当に高いといっていいでしょう。

着目馬として、今年50周年を迎えるウルトラマンタロウ(1973)を挙げておきます。サンスポの最多読者層である50代(1973年以前生まれ)が育ったのは第二期ウルトラシリーズ(1971~74)。なかでも親しみやすい作風で知られるタロウは、この世代の支持の中心となることが予想されます。タロウはその後も映画「ウルトラマン物語」(1984)等で主演するなど、ウルトラシリーズの顔の一人として長く活躍していることから、全世代的な支持も考えられます。NHK杯では9着ながらねとらぼ賞では4着掲示板に入っており、無視することはできません。とはいえ、「一人一票」という条件下では昭和勢の支持はセブンに集中するはず。よって今回は馬券からは外します。

最新の作品であるトリガー、デッカーについては、現役層による投票も考えられますが、まだそれほどファンが育っておらず本格化していないこと、キャラ愛着ではゼットがまさると思われることから、無印です。



以上、サンスポ杯「ウルトラマンFUN投票」の馬券を予想しました。当たるといいな。まあ当たっても一円も得しないんですけどね。

みなさんもぜひ投票してみてください。

www.sanspo.com

*1:「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html